いろいろなドリアの呼び方

いろいろなドリアの呼び方

「ドリア」はライス入りのグラタンということで、そう呼ばれています。今では、それ以外に「ドリア」の呼び方はないのですが、しかし、昔の日本では「ドリア」はいろいろな呼び方をされていました。荒田勇作氏が書いた「荒田西洋料理」には、「ドリア」という料理を掲載しつつも、別にトマト味のライスの上に魚介類やチキンをクリーム煮したものをのせてグラタンにした料理が載っています。

 

Trouville(トルーヴィル)という名前で載っているのですが、この名前は、「トゥールヴィル」が元になっていると言われています。その他にもいろいろと名前はあって、ただ単に「ライス入りグラタン」と呼ばれたりしていました。

 

戦後間もない頃、「レストラン・アラスカ」、「コックドールといった、日本の有名フランス料理店でもトマト味のライスの上にグラタンソースをかけて焼いた「トールヴィール」という料理がメニューにはありました。これはワイル氏の弟子が、どちらのお店の料理長をしていた為です。

 

そして北海道にある「ホテル黒部」の総料理長である梶井敏幸氏がコックの道を選んだのも、学生時代に「アラスカ」で「トールヴィール」を食べ、「世の中にこんなに美味しいものがあるのか」と衝撃を受けたのが理由だそうです。